「カンムリワシ」も原告に 石垣島の大規模リゾート開発で住民らが市を提訴へ 沖縄
石垣島の大規模ゴルフリゾート開発計画を巡り、住民と「カンムリワシ」を原告とした「自然の権利」訴訟に向け、弁護団が結成され、同弁護団が13日、記者会見を開いた。開発計画が自然破壊につながることや、計画地の中に「石垣市民の森」が含まれ、公共性に反しているなどとして、年内にも石垣市を提訴する方向で準備を進める。
▼【動画】「こんなに鮮やかな鳥がいるのかと目を疑った」市街地に珍客、ズアカアオバト
弁護団は日本環境法律家連盟(JELF)の籠橋隆明弁護士を団長に県外の弁護士7人で結成。特別天然記念物のカンムリワシを原告として表示することで自然保護を訴えつつ、訴訟によって「市民の森」を使わせないことを目標とする。市に対し監査請求をした後に、住民訴訟を提起、財務会計上の違法性を問うとしている。
カンムリワシ
カンムリワシ(Crested Serpent Eagle)は、アジアの熱帯から亜熱帯にかけて分布する中型の猛禽類で、学名はSpilornis cheelaです。特徴的な冠羽を持ち、頭部から首にかけての模様が際立っています。その名の通り、主にヘビを捕食することで知られていますが、小型の哺乳類や鳥類、爬虫類も食べます。
カンムリワシは森林地帯や低地の湿地、草地などに生息し、樹上から獲物を狙うための鋭い視力を持っています。また、独特な鳴き声で知られており、繁殖期には特に活発に鳴きます。彼らは単独で行動することが多く、ペアや親子で行動することもあります。
カンムリワシは生息地の減少や環境の変化により、絶滅の危機に瀕している地域もあります。そのため、保護活動が重要となっています。カンムリワシの美しい姿やその生態は、多くの鳥類愛好家や自然愛好家にとって魅力的な存在です。