【大宜味】6月20日、大宜味村の山中で希少種のクモ、ツシマトリノフンダマシが確認された。1センチ弱ほどの大きさで、丸く赤っぽい体に多数の黒斑があり、テントウムシのようにも見える。「原色日本クモ類図鑑」(保育社)によると、コガネグモ科で対馬で初めて採取されたことから名付けられた。村子育て支援施設「ぶながやっ子ハウス」の支援員が見つけた。職員らで教材を探すため、夜の山を散策中だったという。
支援員が辺士名高校環境科在学中にも見つけたことがあるという。ライトに照らされ、草の中を走るツシマトリノフンダマシに大興奮だった。
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ツシマトリノフンダマシとは
ツシマトリノフンダマシ (Paraplectana tsushimensis) は、テントウムシに似た丸い赤い腹部に多数の黒斑を持つクモで、対馬で初めて採集された南方系の希少種です。
雌成体は体長7mmで、腹部は長さ6.2mm、幅7.5mmです。腹部は黒みを帯びた赤色で、背面中央に4個、周辺に8個の円形の黒斑があります。さらに、筋点が腹部中央に6個、周辺部に46個あり、腹部下面にも10個の黒い円紋が並びます。
頭胸部は前端がほぼ真っ直ぐで後端が丸く、その2/3は腹部の下に隠れます。8個の眼は中央の4つと左右の側眼に分かれており、背甲は眼の部分が最も高く、後方に向かって低くなります。頭胸部と歩脚は褐色を帯びた黄色で、胸板は黒いです。腹部は心臓形で、前方から1/3の位置が最も高く、前後左右に低くなります。
雄成体は一度発見されており、体長は2.8mmで、雌よりも小さく、腹部は五角形に近い形状をしています。