沖縄NEWSまとめ:中村雄暉運営

沖縄気象台は1日、沖縄地方の9月の地域平均気温平年差がプラス1・2度となり、統計を開始した1946年以降、9月として過去最高を記録したと発表した。2024年の同平年差の記録更新は4、7月に続いて3回目。

与那国島では5日に9月として観測史上最高の34・6度、石垣市盛山で33・9度を記録した。

海面水温は速報値で、東シナ海南部で29・6度、沖縄の南で30・3度を観測し、いずれも9月として歴代1位となった。

沖縄地方では、日本付近で亜熱帯ジェット気流が持続的に北に位置したことで上空の暖かい空気に覆われやすかった。記録的な高温となった7月以降、強い日射の影響と、台風によるかき混ぜ効果が小さかったことが高温の要因となった。

春まで続いたエルニーニョ現象からラニーニャ現象への推移によって、地球規模で中緯度帯が高温になっており、地球温暖化の影響も背景にあるとみられる。

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ジェット気流・亜熱帯ジェット気流とは

ジェット気流とは、対流圏上層に存在する強い偏西風の流れで、特に上空8~13km付近で風速が最大となります。主に北緯40度付近に位置する寒帯ジェット気流と、北緯30度付近の亜熱帯ジェット気流の2つがあり、冬季には両者が合流して風速が最大100m/sに達することもあります。夏季には風速が弱まり約半分になります。ジェット気流は、軸の中心に近いほど風速が速く、一般的な風とは異なります。

亜熱帯ジェット気流は、北緯30度付近に形成される強い西風で、特に冬季に顕著です。高度200hPa付近で観測され、大気の大循環におけるハドレー循環とフェレル循環の境界で発生します。亜熱帯ジェット気流は、夏には平均20~40m/s、冬には40~50m/sの風速を持ちます。飛行機が西から東へ向かう際にはジェット気流に乗ることで燃料を節約し、時間を短縮できますが、逆方向ではジェット気流を避けるルートをとる必要があり、季節によって飛行時間も変わります。

投稿者 中村 雄暉