沖縄NEWSまとめ:中村雄暉運営

名護市のネオパークオキナワで9月21~23日の3日間、アメリカバクの「リンちゃん」の3歳の誕生日を記念するイベントとして、バックヤードツアーが開かれた。参加者らはスタッフの案内で、普段は入れないリンちゃんの寝室を見学したり、おやつやり体験を楽しんだりした。

リンちゃんは2021年9月23日、兵庫県の神戸どうぶつ王国で生まれた。今年1月に空路で沖縄に到着して飼育が始まり、2月に沖縄初公開となった。

参加した喜納大志さんと友寄音緒さんは、アメリカバクを初めて見たという。トングを使って果物をリンちゃんに近づけると、長い鼻を動かし果物を口に運んだ。喜納さんは「結構大きくて迫力があった」と話した。友寄さんは「果物をあげた時に力が強くてびっくりした」と驚いた様子だった。

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アメリカバクとは

アメリカバク(Tapirus terrestris)は、南米に生息するバクの一種で、ブラジルバクとも呼ばれます。分布地域はアルゼンチン、ブラジル、ペルー、ベネズエラなど広範囲にわたり、主に水辺の森林や湿地に生息しています。体長はオスで204センチ、メスで221センチメートル、体重は150~250キログラムに達します。全身は短い体毛に覆われており、幼獣は白い縞模様を持つ濃褐色の毛をしています。

アメリカバクは単独またはペアで行動し、夜行性です。縄張りを尿で主張し、水浴びや泳ぎが得意で、5分以上潜水できます。食性は草や木の葉、果実などの植物食で、ジャガーやピューマなどが捕食者です。外敵に襲われると、水中や藪に逃げ込みます。

繁殖は胎生で、妊娠期間は約335~439日で1頭の幼獣を産みます。メスは2~3年で性成熟し、飼育下では35年の寿命があります。現地では食用や皮の利用がされてきましたが、森林伐採や狩猟により生息数は減少傾向にあります。

投稿者 中村 雄暉